ひとつのテーマに添って語っていただきます。
テーマとなる品物が専門の洗浄士さんはプロとしての意見を、テーマとなる品物が専門外の洗浄士さんはユーザーさんの気持ちになったり、別の切り口からメンテナンスを捉えたり・・・洗浄士さんが語りあうことで楽しい化学反応がおきるかも!!!
気づけば12月。私はあっという間に感じた一年でした。
年始からは気持ちよくスタートを切りたいものですね!
仕事始めといえば掃除をしたり、財布を新しいものに変えたり、下着を変えたり、身の回りの物を新しくする人も多いのではないでしょうか。
そんな中、靴が臭い!なんて事ありませんか?
すでにご存知の方も多いかもしれませんが、革靴は洗っていいんです!
しかし、乾かし方や気温。などを間違えると大変なことになります。
今回はプロが教える!革靴の洗い方。をお伝えしたいと思います。
まず革靴(ツヤ革)の洗い方について説明します。
まず準備するものは、靴磨きセット(ブラシ・汚れ落とし・シュークリーム・布)、ブラシ(歯ブラシスポンジでも可)、サドルソープなど革靴用の洗剤もしくはボディーソープ(アルカリ性)、タオルがあれば十分です。
それではやり方です。
1.ブラッシング→ホコリなどの大きな汚れを落とす。
2.棒状のものに布を巻きつけて、つま先の部分に詰まった靴下の繊維からなるホコリを掻き出す。
3.流水で全体を濡らす。
4.ブラシに洗剤(サドルソープ、ボディーソープなど)をつけ、泡立てながら靴の外と中を洗う。
5.すすぐ
6.風通しの良い、日陰で干す
7.靴が8〜9割乾いたところで、シュズキーパーをし、シュークリームを塗布する。
臭いが取れない場合は、4番を2〜3回繰り返す。それでも取れない場合もあります。
靴の丸洗いはプロがしても完全に取れない場合もあります。
靴の洗い方をご説明しましたが、12月にする靴の丸洗いはあまりオススメできません。
なぜなら、気温が低く、乾きにくいためシミや縮みが出てしまいやすくなるためです。
丸洗いをオススメするシーズンは春秋です。
なので、12月。新しい年を迎えるにあたって始めにするべきは、まず、靴磨きです。
以上で靴磨きは完了です。
綺麗な状態でスタートを切ればいい一年になるような気がすると思います。ガシガシ履いて、ガンガン磨きましょう^_^。
あと、スニーカーなど布や化学繊維は濡れたまま日陰干しすると細菌が残ったままに
生乾きして匂いが余計にきつくなるのできちんと太陽光に当てて下さい。
このようにすれば革靴の匂いを落とすことができます。
語り:靴メンテナンス・森(あらき修福堂)
洗浄のプロが、いろんな切り口で洗浄のプロに質問!
洗浄士さんのカンファレンスルーム
洗い方1のブラッシングについてです。何も塗布されてない状態にするということは、ブラッシングで何を取り除くのですか?また、 掻き出す? 吸い取る? ブラッシングの効能にとても興味があります!
ブラッシングでできることはホコリなどの大きな汚れを落とすことです。
馬毛ブラシと豚毛ブラシは、分けて使わないといけないのですか?
私の家にはブラシがないので、それが普通なのですか?
馬毛、豚毛でしないといけないわけではありません。
馬毛(毛が長く柔らかい)、豚毛(毛が短く硬い)という特徴があります。
なので、ホコリを払うには馬毛が適しており、クリームを伸ばすのは豚毛が適しているのです。
革靴を乾かすときドライヤーは使用しないのですか?
ちなみに、時計は金属製品ですので錆びないように早く乾かすのが鉄則です。
ドライヤーはあまり使わないで欲しいのですが、中敷き部分は当てても大丈夫です。
裏ノウハウですが、靴やバッグをタオルで巻いて、ゴミ袋などの大きめのナイロン袋を用意して真ん中付近に置きます。
木などの台に乗せるとなお良いです。ドライヤーの吹き出し口を紙で円筒状に包みナイロン袋が熱で溶けないようにします。
ドライヤーの吹き出し口を縛り、ナイロンの向かい側に直結4mm程度の穴を2〜3個開け風の逃げ穴を作ります。
ドライヤー中温で温めて行けばナイロン内の温度が約70度以内位まで上げても大丈夫ですが、7〜8分で止めてください。
ナイロン袋内が60度くらいだと革表面は、50度以内なので早く乾きます。
シューズキーパーは家庭にあるものでは代用できないですか?
ネットでみたら、結構高いと思ってしまいました。
シューズキーパーはプラスチックの200円のものや紙などを丸めて2.3ごボールを作り、これを入れても構いません。
高い木製のものにはそれなりの効果(汗などの湿気を吸収してくれたり、調整が楽であったりなど)があります。